3年前に嫁いだ娘の双葉が夫婦ではじめてCDを作った。
atonipum(あとにぷん)というユニット。
寝坊の家系で育った双葉だけに「あと2分(寝かせておくれ)」が寝ぼけて「ぷ」になってしまったことから。いつか夫婦で何か作る事があったらこの名前を使いたいと温めていたユニット名atonipum。
楽曲は全て自宅制作。自宅と言っても佐野家の自宅はたくさんの見たことない機材が並んでいて、モッティ(旦那)のお父さんもバンドをやってるという音楽やってる人ならワクワクしてしまう環境の家で、双葉はお嫁に行ってからほんとに毎日楽しいしか言わない。
(モッティの自室。さりげなく新婚旅行の写真が貼ってあって素敵男子度上がりっぱなし。)
動画編集や楽曲制作、レコーディング、ミックス、アレンジ、マスタリングや掃除や洗い物までサクッとこなすモッティ。そして働き者で優しさなんて全名古屋男性トップ5には入るであろうなモッティ。双葉はなんというメンズと結婚できてしまったんだろうとありがたいのと羨ましいのと、いつも羨ましいのが勝ってしまう。あんまりゆうと嘘っぽいので言わないけれど、こんな夢のような男子がいたんだと思わずにいられないくらい。
(佐野家に2泊して合宿さながらに制作。双葉は久しぶりに夏休みの宿題提出間近感を味わう。)
ふたりで初めてCDを作る事になり、わたしは外から暖かく見守るつもりでいたのだけどちょびっとだけお手伝いさせてもらう事になった。
数年前から手帳にこちょこちょとイラストを描く事を続けている双葉。いつか何かの形で表に出せたらいいねーと話していたので満を持して双葉のイラストをデータにしてデザインするお手伝い。
(手の絵は苦手だー苦手だーといいながら描いてたけどこのイラストとても良い。)
約7ヶ月かけて出来上がった「服のたたみかた/atonipum」。ふたりの生活や日常がぷんぷんする。
パートナーを尊敬して足らないところはできる限り補い合うという事。ふたりで楽しい事を上手に共有する事。なんでもない「見つけ」を話する事。そこら辺に転がっている事をふたりでおもしろがる事。笑かし合う事。曲の中のあちこちにぷんぷんする。
「服のたたみかた」というタイトルについて双葉はこんなふうに書いてる。
違う家庭で育った人たちがいっしょに暮らし始めると、当たり前だと思っていたことの当たり前じゃなさに驚くばかりです。我が家で言えば、歯磨きのタイミング、食器の片付け方、朝のニュース番組のチャンネル、トイレットペーパーへのこだわり。などなど。 生活の中でそういう小さな違いを発見していくのが面白かったのでその中のひとつである『服のたたみ方』をタイトルにしました。違うたたみ方をする2人が「それもいいね」「これもいいでしょ」とたくさん話し合って1枚の一番心地良い中間地点を作っています。
完成してCDを手に持つ6月17日、わたしはきっとケーキを買います。おめでとう。
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