いよいよ花屋のビックイベント母の日がせまる。
(昨年のカーネーション鉢の一部。今年の大量入荷は本日。)
花屋というのは人が生まれてから死ぬまでの節目の折々に参加させてもらう。出産・結婚式や誕生日、発表会や送別会、お葬式など。プロポーズなんかも。母の日もそのひとつ。
プレゼントを選ぶ時間というのは渡したい人の事だけを考えてあれこれ悩む時間。どの花にしようか悩んでる人の姿見ていつも体の中でニヤニヤしてしまう。
昨日も小学校1年生のお客さんが来てくれてどの花にしようか迷ってた。カバーを取るとパッと広がるガーベラの姿を見せたいからこれにする!と選んで大事に両手で持って帰った。こんな物語が日常で多々起こるので花屋はやめられない。
春になって花も色とりどりになり本当に美しくて愛らしい。花屋になって30年近くになるけれどどの花もなんてかわいらしいんだろうと未だに慣れずに見入ってしまう。「花屋さんていつもきれいな花見れていいねー」と言われると「そうなんですよ」と言ってしまう。
(母の日無事終わりますようにと作ったカーネーションちゃん(右)と金環日食の日晴れますようにと作ったキンカンちゃん(左)。とっておきの願い事がある時に作る。)
母の日は数日間に大量の注文がまとまるので花屋の一年の中でも最も体力勝負となる時。眠いだの腰痛いだのヘロヘロな事は言ってられない。日頃からなるべく階段を使ったりキッチンに立つ時につま先立ちしたり、買い物袋で上腕二頭筋や棘下筋に負荷つけたりしてきた成果を発揮する時だ。
2012年の生活者調査「ACR調査」結果では母の日に母親に贈り物をする人は全体の51%。(別調査では2014年56.6%で誕生日とほぼ並ぶ。)1年を通してみると、正月や誕生日についで3番目に贈り物をする人が多いイベント。誕生日は分散するけれど母の日はほぼ今週一週間に集中。バレンタインデーのチョコレートがわんさかしてるかと思ったら母の日の方が断然多い。
(http://news.mynavi.jp/news/2013/05/10/134/)
全国にお母さんはたくさんいて、お母さんを大切に思ってる人もたくさんいるので花屋さんはとてもがんばり時です。
終わると2月からお世話になったユンケルと眠眠打破ともお別れができる。「もういっぱい寝ていいんだ」というふとんに入った時のあの感じをお腹において、今日も全国の花屋さんはかわいい花をたくさん準備してお店で待っています。
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